そもそもデンソンってどんな会社?
デンソンは少し変な会社です。
通常、企業は利益を最大限に高める企業努力をします。
しかしデンソンはそれをしません。
なぜでしょうか?
それはデンソンが存在しつづけする目的が
「 世界の反転事故を ”0” にする。」
ことだからです。
完全現場主義
人間は文明を進化させ続けて存続してきました。
そのために様々な物を生み出し、より良くしようと努力しています。
誰かに作り出された物は、世に広まり、経済を動かし、新たな文明を生み出します
製造現場はその始まりの、最も根源にある活動をしています。
中には人が眠りについている時間に油にまみれ、
危険と隣り合わせで汗を流している現場の人も多くいます。
デンソンはそんな製造現場にいる人間を最も尊び、
製造現場にいる人間を、
そしてその方に関わる多くの人たちを守るために反転機をつくり続けています。
薄利小売
安全な機械を製造するには様々部品が必要になります。
安全を生み出す機械が事故を起こすようではいけません。
それぞれの部品には精度を求め、
嫌になるほど検査がされ慎重に組み立てる必要があります。
細心の注意を払えばどうしてもたくさんの製品は造れない。
だから生産数は増やしません。
効率が落ちれば採算が良くなるわけがない。
採算が良くなければ設備投資もそれなりになる。
でもそれでいい。
わずかな利益でいい。
そのわずかな利益で更なる安全が生み出せるなら、
事故が起きて悲しむ人間が一人でも減るのであれば。
ゆっくりした歩みではあるけれど、
デンソンは少しずつではありますが確実に、
反転事故を減少させていきます。
改善して改善して改善
フラット型の反転機を世界で初めて開発したデンソン。
度重ねて改善された設計は、
市場参入してきたほとんどの模倣企業を撤退させてきました。
デンソンの反転機の基本設計は既にほぼ確立されており、
改善などせず同じもの普及させた方が利益は増大します。
しかし、デンソンは反転機の改善に躊躇しません。
改善点に気が付けば即発想し、即改良します。
製造工程も頻繁に変わる為、工場は対応に追われます。
それもこれも、
「 世界の反転事故を ”0” にする。」
ためには、
必要なことなのです。
反転機
「 反転機を "とことん" 突き詰める 」
それがデンソンという企業です。
過去のシリーズラインナップ
反転機製造の変遷です。
40年以上の歳月を経て、デンソンの反転機はより安全な装置に成長しつづけています。
反転機JTシリーズ(仮称)
計画中
プログラムの改良やスピードアップ、メンテナンス性の向上を計画中
反転機GTシリーズ
2016年~現在
現行生産品。
・摺動部品を大幅に改良
・センター保護部にナイロンシートを採用
・パトライトを標準装備
・ピット方式を採用(埋込枠が不要に)
・ワイヤー式直角リミットを採用(機外からの調整が可能に)
FT-Nシリーズ
2014年~2016年
・2圧切換安全回路を採用
FTシリーズ
2011年~2014年
・非常停止ボタン付きコントローラーを採用
・外部グリス給油機構を採用
・合金部品を採用
STシリーズ
2002年~2014年
・DTシリーズを大幅にモデルチェンジ。
・無線コントローラーを採用
DTシリーズ
1992年~2002年
DMFSシリーズを更に超低床化することに成功。量産化に挑戦した。
DMFSシリーズ
1990年~1992年
DMFシリーズの低床化を実現。ほとんどの加工部品を社内製作し、部品製造から組み立てまでを一貫して行うようになった。10台製造。
DMFシリーズ
1989年~1990年
DMDシリーズの改良版。部品製作は外部に依頼し、組立ては作業は社内で行われた。「社内製作」に再挑戦した。 6台以上製造。
DMDシリーズ
1988年
DMCⅡシリーズの改良版。社外の製造業者が製造していたが、 問題を突き詰めていくと「対応できない」と断られたため、また別の機械製造業者に製造を依頼。社内に大型加工機を導入し、反転機の改良・改造に取り組む。6台のみ製造。
DMCⅡシリーズ
1984年~
社内製作に限界を感じ、
再び社外の機械製造業者に製作を依頼していた。10台以上製造。
DMCシリーズ
1984年~
DMBシリーズの改良版。1号機は社外の機械製造業者が製作した。2号機では初めて、デンソンで設計・製作が行われた。
しかし製造方法に問題が発生し、3号機は再び社外の機械製造業者が製造を行った。
5~7台が製造された。
DMBシリーズ
1982年~
1台のみ製造。DMシリーズの改良版。デンソンが設計し、社外の機械製造業者が製作をした。
DMシリーズ
1981年~
1台のみ製造。長年の構想の末、金型反転機を試作。構想を基にデンソンが設計し、機械製造業者が製作した。