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反転機を設置するための手順をご説明します。 

反転機 トラック
反転機 スリング
レーザー 水準器
反転機 埋め込み

 反転機には2つの設置方法があります。

埋込型 反転機

埋込型反転機


機上走行ができ、通路やシャッター前にも設置可能

床置型 反転機

床置型反転機


移設も容易で、作業性が良くなる場合が有ります

反転機操作エリア

反転者 操作位置

反転方向からは離れて操作します。

反転機 操作エリア

反転機には標準でパトライトスタンドが付属されており、コントローラーには5メートルの可動ケーブルが付属されていて、設置位置で反転機を操作する場所を制限することもできて安全です。
(SSシリーズにはパトライトは付属しません。)

バリアライン 警戒用テープ

反転エリアや操作エリアにトラテープ(バリアラインまたは警戒用テープ)等を貼ると尚安全に運用できます

反転機設置条件

反転機を設置するには床水平度±3mm以内の場所が必要です。

設置工事の際はライナープレート(シム)を用いてそこに水平芯出し作業を行います。

埋込型反転機

埋込式の場合

床置型反転機

床置式の場合

ユーザー様で必要な事前作業

反転機運用
シミュレーション


最も危険が少なく最も効率的な設置位置はどこになるのか?を検討

搬入障壁の有無を調べる


経路幅や門高、クレーン能力や揚程を担当者までお伝えください。

土木工事のご発注


埋込の場合はご発注時に施工図面をお渡しします。工事を手配ください。

電源工事のご発注


必要な電源容量をお伝えします。ご用意ください。

工事用書類の作成

クレーン・フォークリフトの利用申請含む 

工事日当日のスケジュール表を事前にお渡しします

ご不明点にはアドバイス・ご協力させていただきますので、お気軽に担当までご相談ください。 

反転機

設置日スケジュール例

(例:GT-2642の場合)

※機種や状況により、
手順や時間、内容は異なります。

9:00 お打合せ

設置日当日に、ユーザー様とデンソンの作業者とで
あらかじめ以下の点をお打ち合わせします。

・搬入方法確認
・搬入導線確認
・門幅、門高確認
・クレーン揚程(吊り代)確認
・機械設置位置確認(マーキング)
・パトライトスタンド設置位置確認
・埋込ピットの仕上がり寸法確認(埋込式の場合のみ)
・分電盤位置確認、電源⇔反転機ルート(通常8m)
・一次電源容量確認(建屋側ブレーカー容量)
・工事書類提出、KYM(危険予測ミーティング)等実施

9:15 反転機搬入、水平吊り調整、 仮置き

搬入後、設置場所付近に仮置きします。
その際水平に吊り上げる必要がある為、
シャックル等を使用し調整します。


--:-- 施工修正(突起物等がある場合)

埋込ピットや床置面に異常があれば、除去・修正を行います。
工事業者様など有資格者様の待機をお願いします。
問題が無い場合はこの工程は必要ありません。

9:30 反転機 仮インストール

仮インストールして再度運用のシミュレーションをします。
床置式の場合は設置したい個所に正規マーキングをしていただきます。
仮インストール後は、反転機を近辺に再度仮置きします。

10:00 水平芯出し

安全に反転するため、
ライナープレートを用いて接地面を均一にします。

1 敷設ポイントにマーキング
2 レーザー水準器で各ポイントの高さを測定
3 各ポイントにライナーを敷設
4 ライナーをボンディング(動かないよう接着)

※レベル出し作業はデンソンの作業員が行います。

11:45 反転機インストール

設置予定場所に反転機を本設置します。
ライナーがズレないよう慎重に吊り下げます。
ここで必ず全ての吊具を取り外します。

クレーン操作はお客様に行っていただきます。

13:00 電源&パトライトスタンド接続

建屋側ブレーカーに電源線を接続していただきます。
(反転機側は工場出荷時に接続してあります。)

※電源接続は電気工事業者様か社内の有資格者様にご依頼ください。
※コンセントプラグが必要な場合はお客様でご用意ください。
※デンソン茨城工場にプラグをお送りいただければ
反転機にお付けして出荷できます。(無償)

14:30 電圧測定・検相

電源からの電圧が正常かどうか、
逆相ではないかをテスターで計測します。 

問題がなければ反転機内のブレーカーを作動させ通電させます。

14:45 反転機ズレ止め施工

ワークは重量物が多い為、反転をし出すと反転機がズレてきてしまします。そのズレを防ぐ為アンカー等でズレ止めを行います。
 このとき、パトライトスタンドもアンカーで固定します。
(パトライトスタンドの中継線は通常7m付属しています。) 


※この作業は建設業の許可が無いと出来ないため
工事業者様や社内の有資格者様にご依頼ください。

15:30 ワークレス運転・電流値測定

検相後モーターを始動させ電源の逆相が無いか確認します。
(逆相の場合は電源を遮断し相を入れ替えます。)
電源が正常なのを確認してから、
反転機にワークを載せない状態で空反転をします。

16:00 反転機試運転立会い

デンソンの作業員が反転機の試運転に立会います。
能力値内でなるべく高重量のワークをご用意ください。

--:-- 反転機調整(必要な場合)

Maxの重量で反転した際に調整が必要と判断された場合に限り、
反転機調整を行います。
問題が無ければこちらの作業は必要ありません。

16:50 ご説明・質疑応答

安全に長期間運用していただくため、
使用方法やメンテンナンス方法の説明を行います。
今後の設備の使い方が決まると言ってよいほどの重要な時間です。なるべく短時間で完了しますので、予定されている反転機操作者の方は可能な限り全員ご参加ください。 

17:00 反転機設置完了

以上で反転機の設置は完了です。
保証書をお渡し、検収用のサインを受領します。

使用頻度によりますが、毎週グリスアップを実施し定期点検を行うことで機械寿命が飛躍的に高まります。

反転機設置時の注意点 

吊具

スリングやシャックル、アイボルトなど反転機の設置時に必要な吊具はデンソンでご用意いたします。(日本国内のみ)

車上渡し

反転機の納入は車上渡しになります。搬入時はクレーンが必要なためクレーンの利用申請や人員等ご準備ください。

搬入車両寸法

国内搬入車両は通常4トン車または10トン車以上になります。搬入経路に車両の妨げになるものは無いかなど搬入導線をご確認ください。

クレーンの能力

 吊り上げ代は十分かなど、クレーン等の搬送能力と揚程をご確認ください。

フォークリフト

搬入車両が建屋内クレーン可動範囲内まで進入できない場合は、建屋の外でフォークリフト等を使用して機械を降ろし設置場所まで運搬する必要があります。

 坂道設置

傾斜のきつい床に設置することはできませんし、危険です。
(保証範囲外)

安全に水平に使用するため設置時に水平芯出し作業を行います。

 水平度

反転機を設置できる床の水平度は±3mm以内が理想です。水平調整用ライナープレートは±3mm調整分を付属しています。調整量が大きすぎる場合にはライナープレートを別途用意する必要があります。

クレーン端設置

小型の反転機で問題になることはありませんが、大型反転機の場合クレーン端で設置してしまうと点検等の際に更に外側の部品などを吊り上げられなくなる場合があります。クレーン端よりも少し余裕を持った位置をお選びください。

電源不通

電源接続ができない等当日の試運転ができなかった場合には後日試運転立会いを再度行う事になります。試運転立会費が別途発生してしまいますのであらかじめ電源をご準備ください。

電源線

反転機に標準付属している電源線は10mです。(有効長さ8m程度)建屋側分電盤までの長さが不足する場合は建屋側ブレーカーに合うものをユーザー様でご用意ください。

電源コネクター

反転機側は電源線が接続された状態で出荷しますが、建屋側は全ての客先のコネクター形状が一様ではないため、ケーブル切りっぱなしの状態です。また先端に圧着端子なども付いておりません。

反転機ズレ止め

反転機は運用していると長手方向にズレてくる場合がありますので、ズレ止めにブラケットを設置する必要があります。またパトライトスタンドもアンカーで固定します。

アンカー施工

地面への施工には建設業の許可が必要になるため、アンカー固定(下穴開けと打ち込み)はお客様にてお願いします。必要な部品と工具はデンソンでご用意いたします。 (説明画像はユニカ株式会社様からご提供)

パトライト設置

(SSシリーズを除く)
パトライトスタンドの設置位置を事前にお伺いします。長さが不足する場合は(標準で7m)事前にお知らせいただければ有償にて延長可能です。SSシリーズにはパトライトは付属しません。

 マーキング

(床置式のみ)
設置予定位置には事前にテープ等でマーキングしていただきます。 (角四か所のうち一か所のマーキングでOK)

埋設管

(埋込式のみ)
電源線やパトライトへの中継線(標準で7m)用埋設管の設置も正しく施工されているかご確認ください。
※詳しくは「埋込ピット図」を参照

ピットが浅い

(埋込式のみ)
ピットが浅すぎる場合にはピット周囲の床面よりも反転機が出っ張ってしまい、つまずき等の原因になります。
ピットが深すぎる場合には調整部材が追加で必要になり、その場合は別途費用が発生します。 

ピットが大きい

(埋込式のみ)
ピットが指定寸法よりも大きすぎると、反転機との隙間が多くなりゴミ等が入り込みます。ピットが小さすぎたり変形していると、ピット内に反転機が入らず、設置できません。

床が縁よりも高い

(埋込式のみ)
フロアが機械よりも高くなってしまうと機械よりも大きな反転物が床に当たってしまいます。ピット縁(ふち)のアングルは周囲500mmの範囲よりも高くなるようピット工事をお願いします。※詳しくは「埋込ピット図」を参照

シャッター前埋込

 (埋込式のみ) 

シャッター前に埋込ピットを掘って搬入経路がそこしかない場合、設置時にトラックが入れなくなります。トラックが落ちない位置で吊れるかご確認ください。必要であれば搬入トラックが穴の上に乗れるよう鉄板等をご用意ください。

反転機

納品時にはこれらの書類が付属されます。

保証書

仕様書

取扱説明書

部品リスト

荷重曲線表

油圧回路図

シーケンス図

電気回路図

ブザータイミング図

定期点検項目表

トラブルシューティング表

コントローラー操作説明書

半自動運転操作説明書

据付要領

各部の名称(構造図)

使用上の注意

英文取扱説明書(輸出時のみ)

非該当証明書(輸出時のみ)

以下はご注文時にお渡しします

油圧回路図

設置方法説明(URL)

反転機外観図

パトライトスタンド図

反転機仕様書 

反転機埋込ピット図(埋込型のみ) 

 

反転機の新設・移設をご希望の際は

デンソン埼玉テクニカルセンターまでご相談ください。