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危険な反転作業
クレ−ン(親子クレ−ンを含む)での反転作業はワイヤ−掛けのために反転物の下に入り込まなければなりません。 ワイヤーもキンク(よれ・よじれ)の発生により傷んでしまい、簡単なようでとても難しくちょっとしたミスでも大事故になります。
主流の反転方法を比較
親子クレーン反転
必要な熟練度:上級者以上
点検個所:ワイヤー、両ホイスト、アイボルト、地面や治具、反転物への損傷
反転リスク:極大
反転時間:作業が多く最も時間がかかる
故障リスク:大
導入コスト:大
クレーン斜め引き反転
必要な熟練度:上級者以上
点検個所:ワイヤー、ホイスト、アイボルト、地面や治具
反転リスク:大
反転時間:慎重にやるため時間がかかる
故障リスク:大
導入コスト:小
90°固定型反転機
必要な熟練度:中級者以上
点検個所:アイボルト脱着の可否、枕木の隙間やズレ
反転リスク:中
反転時間:反転は迅速だが段取りに時間がかかる
故障リスク:中
導入コスト:中
フラット型反転機
シリンダ直動タイプ
必要な熟練度:初級者以上
点検個所:反転物の位置決め
反転リスク:小
反転時間:迅速
故障リスク:不明
導入コスト:大
フラット型反転機
デンソンタイプ
必要な熟練度:初級者以上
点検個所:反転物の位置決め
反転リスク:極小
反転時間:迅速
故障リスク:極小
導入コスト:中
重量物を空中に吊り上げて2台のホイストを利用して反転する。もう一台のホイストと空中で接続する。親子クレーンを設備している工場の子ホイストは親ホイストよりも能力が小さいことが多く、その場合反転中に子ホイストが吊り上げ能力をオーバーする瞬間がある。ワイヤーがキンクし切断すると落下するが、どのようにして落下するかは多数パターンが有り、容易に想像できない。無線式操作でない場合、やはり操作者と重量物の距離が近く、多くは見上げるように作業する。
重量物をクレーンで無理やり斜めに引っ張って反転する。クレーンの通常の使用方法と異なり、ワイヤーとホイスト(クレーンの巻取り装置)に過度な負荷がかかりリスク(危険)が増大する。また荷重が反対方向に移動した瞬間、一気に倒れ込む。衝撃でクレーンガーダーがランウェイから落ちてクレーンごと落下してくる可能性がある。クレーンメーカー各社は斜め引きを禁止している。また無線式クレーンではない場合、操作コントローラーがフック付近にある事が多く、操作者と反転物が近い。
固定型やパックマン、とも呼ばれている。反転物を機上に持っていく際に吊具を使用するため、それを避けるために置く位置を少しずらす必要がある。ずらした分スペースに枕木を間に入れなくてはならない。旋回芯から離れた位置で反転しなくてはならないため重心が離れてしまい、より大きく高価で、より高重量の機械を設備する必要がある。ギヤードモーター、ローラーギアなどと呼ばれている減速機付きのモータで駆動されメンテナンスフリーが売りだが、反転物が重すぎる場合モーターで制御しきれず反転途中で「オーバーラン」してしまい反転物が落下する危険がある。
機上の旋回芯まで重量物を近づけて反転できるため、比較的最小の能力・最小の機械で反転することができる。反転後は90°だった壁側を床と平行まで下ろす事で即吊具を装着する事ができる。構造上各部品の剛性を相当必要とし、主要部品も巨大なものを採用しなくてはならないため、反転機自体の重量がとてつもなく重くなる。40年以上前の創業期にデンソンが開発した最初のモデル。
反転時は機械構造的に90°を保持し、反転前後にのみ角度を可変する事ができる。基本構造が優れているため直動タイプと比較すると機械重量は半分以下になり、更に機械の厚みも最も薄くなる。仮に許容重量を超えて反転しようとしても、そもそも動作しない。初期動作が最も重いので、正常に動き始める事ができれば問題なく反転完了まで動作する。万が一停電になったとしても油圧回路でロックされるので、物理的に動作できなくなる。
重量物反転の「最適解」と言える。
「おきるわけない」が「おきる」
危険な反転作業をされている方々にアンケートに答えてもらいました。
「反転作業をする前、どんな事を考えていますか?」
反転作業の直前、作業者の方はこんな事を考えているそうです。
「 吊具に異常はないか? 」
「 設備の耐久性は十分か?? 」
「 枕木は足りているだろうか? 位置は適切か?」
「 近くにいた人間は避難できているか? 」
「 もし〇〇だったら事故にならないだろうか? 」
反転の直前、実は作業者は多くの「不安」を抱いています。
「おきるわけない」が「おきる」
それが製造現場です。
わずかなコストで反転事故を「0」にできるなら
デンソンの反転機を最も長く使用している企業は40年以上使用していて、
40年以上無事故です。
このユーザーが逆に反転機を導入していなかったとしたら、
果たして40年もの間事故は一度も起きなかったのでしょうか?
熟練者や労働力の不足から事故が増大し、
世の中はかつてないほど安全意識が高まっています。
1981年に発明した独自開発の機構・制御技術で、
直角度を維持したまま速度を可変し、
誰でも事故なく安全に重量物を「反転」する。
それがいま世界中から求められている、
私たちDENSONの製造する 「反転機」です。
「 反転機があるから、この会社で働く。 」
反転機があるから、会社も作業者も家族も安心することができる。
デンソンの反転機を設備している会社は現場から危険を排除し、
従業員の労働環境を良くしようとしています。
私たちデンソンは誰でも「安全・簡単・迅速」に使える
反転機
を製造しています。
-WARNING-
デンソン製反転機の模倣品(コピー品)にご注意ください
弊社製反転機の模倣品が出回っております。
反転機は事故を起こさないための機械です。
反転機の製造には緻密に計算された高い強度と耐久試験が必要とされ、コピー品を使用するのは非常に危険です。