反転機利用者様の声
デンソンの反転機とパックマンタイプの反転機での現場の違いをお伝えいただきました。
株式会社大阪精密
代表取締役 北野綱一様
インタビュワー
<デンソン株式会社 田村>
「反転機を最初に見たのはどちらでしたか?」
インタビュイー
<株式会社大阪精密 北野綱一様>
「反転機を中古で探していて、それで中古業者さんのやつを見て「あっ、こんな反転機があるんや」「これ、いいぞ」と思いました。
「展示会などではなく、中古機屋さんでですか?」
「展示会ではないですね。大阪(大阪精密の大阪本社工場)でパックマンタイプを入れてたんですけど、使い勝手が悪いなぁと思っていて、まぁそういうの(デンソン製のフラットタイプの反転機)が目に留まって、探し出したと。」
「実際に使ってみて良かった点は具体的に何かありますか?」
「デンソン製とパックマンの大きな違いは、(パックマンは)まず重心が高い。怖い。高い所で反転しているからやっぱり安定感というか、高い所で金型を転がすので倒れないか??という不安とか。
デンソン製は地面上で反転するので重心を考えても安定感がありますよね。
あとは(反転)板がペタッと平面になるので、アイボルトとか付けたり外したりができるじゃないですか。
パックマンは高いゲタをかまさないとアイボルトが邪魔になる、
アイボルトが邪魔になるため無理に吊ってちょっと型を(反転板の)壁から外す作業が要るとか、そういうときも危険なんですよ。パックマンは。
『ズルっ!』と吊ってこっちに型をずらすとかそういう作業も要るので、
そういう無駄な作業と不安な作業があるんですよね。やっぱり反転するのに安定感が無いんですよね、パックマン式のやつは。」
「なるほど。デンソンを選んだ理由は『早い』とか『ラク』とかではなく、一番上位にある理由が「安全」ですか?」
「安全性では断然デンソンですよね。安全性を一番に感じたのと、それと早い。かまし物とかそんなんいらんからね。」
「枕木を持ってきたりとか?」
「うん。色々工夫して使わないと駄目でしょ、パックマン式のやつは。
こっち(デンソン)のでも金型によっては木をかまさなあかん時があるけど、そんなに大した事はしないからね。変にかましもんするよりその点では安全プラス、早いですね。」
「(デンソンを)ご紹介いただいた企業がけっこうたくさんあると伺ったんですが・・」
「うん。(誰かが)反転機探してるつたら『こっち(デンソン)のほうがいいよ』って僕はすすめるけどね。
それとよく聞く話ですが、
デンソン式とパックマン式の値段差で現場はデンソンが欲しくても
調達担当(お金を出す側)の人が
同じことを出来るなら安い方にしなさい!
と現場の意見を無視して押し切る場面の話を聞きますね。
私見ですが、社員の安全を第一に!反転の段取り時間の時短の積み重ね
を考えると迷わず値段差はペイできると思います。
プラス社員の安全が高まり、社員を守れると言う事ですね。
そこに愛は有るんか?と調達担当者に言いたくなりますね。」
「ありがとうございました。今後もご安全に反転作業をお願いします。」
2023.04.17 株式会社大阪精密 行橋工場にて
株式会社 大阪精密
金型ドクターとして大阪府本社工場、福岡県行橋工場の2拠点にて他社製作金型及び海外製作金型等あらゆる金型の修理・メンテナンス業務を行っている。
66年間もの間、金型に携わっている専門集団。